さまざまなスズメバチの種類

スズメバチ

ハチの種類であるスズメバチの中には、さらに細分化すると多くの種類が存在しています。
では、スズメバチの種類の中には、どのような種類があり、どのような特徴を持っているのでしょうか。それらの点について、メジャーなスズメバチの種類を例に紹介させていただきます。

オオスズメバチ

生態や特徴

スズメバチの中でも有名な種類であるのが、オオスズメバチです。かなり攻撃性が高いため、的と判断した者に対してすぐに襲ってきます。
毒針はノコ状になっているため、刺されるだけでも強い痛みを感じます。注意すべきスズメバチの代表格だと言えるでしょう。

住処について

オオスズメバチが巣を作るのは、土の中や樹木の中などです。そのため、巣の存在を目視できないケースがあり、人が知らず識らずの間に巣に近づいて襲われることもあります。
また、オオスズメバチは沖縄には住んでいません。しかし、それ以外の日本全国に分布しています。

ヒメスズメバチ

生態や特徴

ヒメスズメバチは、お腹の側面が黒い色をしているという視覚的特徴があります。そのため、判別は比較的簡単にできます。
攻撃性はそれほど高くありませんが、警戒心が強いです。巣に近づくなどすると攻撃をしかけてくることがあります。

住処について

ヒメスズメバチの巣は、鐘が釣り下がっているような形状をしており、下部分が開いています。
巣を作る場所は、土中や樹の中、民家であれば屋根裏などのやや閉鎖的な場所を好みます。

コガタスズメバチ

生態や特徴

名称にコガタ(小型)と付いていますが、体型はスズメバチの種類の中で比較的大きい部類に入ります。
性格はスズメバチの中では温和な部類に入ります。ですので、直接的な攻撃をしなければ襲われる可能性は低いです。

住処について

巣を作る場所としては、民家の軒下や樹木の枝下など、開放的を選びます。そのため、巣を見かけることが多いです。
女王蜂しか居ない時の巣はトックリの形をしており、働き蜂が増えるに連れて球体状の大きな巣へと発展します。

キイロスズメバチ

生態や特徴

日本に生息しているスズメバチの中では一番小さい体型をしています。ですが、その体型とは裏腹に、とても高い攻撃性を有しているのも特徴です。

スズメバチ被害の多くは、キイロスズメバチであることが多いです。

詳しくはこちらの記事へ → 怖いだけじゃない?スズメバチの魅力

住処について

従来は人の多い場所には巣を作っていませんでしたが、現在は都市部にも生息するようになってきています。
巣は最盛期になると50センチを超えるものもあり、体型とは逆に巣の規模も大きいです。

モンスズメバチ

生態や特徴

腹部に波紋のような模様があるのが特徴です。しかし、一見しただけでは、コガタスズメバチやキイロスズメバチとの見分けがつかないことがあります。
全国的に見て、個体数が現象傾向にあります。

住処について

平地などで生息しています。巣を作る場所としては、閉鎖的な場所を好み、屋根裏や壁の間、時として鳥の巣などにも巣を作ることがあります。

チャイロスズメバチ

生態や特徴

頭部が赤い褐色であり、全体的に茶色をしています。
他のスズメバチの女王蜂を殺し、その巣を自分の物にして生息するのが特徴です。策略的で狡猾な性格のスズメバチだと言えるでしょう。

住処について

先述したように、他のスズメバチ(主にキイロスズメバチとモンスズメバチなど)の巣を奪い取って生活をします。ですので、キイロスズメバチやモンスズメバチが生息している場所が、チャイロスズメバチの生息地域になります。

ツマグロスズメバチ

生態や特徴

ツマグロスズメバチは、その外観に特徴があります。上半身は赤茶色をしており、お腹が上半分がキイロ、下半分が黒という変わった模様です。
人を刺すことが多く、農作業をしている人が被害に遭うというケースがあります。

住処について

生息地域は沖縄県より南になります。ですので、基本的には日本本土では見かけることはありません。逆に沖縄県においては、メジャーなスズメバチの一つです。
巣は女王蜂のみの時にトックリ型をしており、働き蜂が増えるにつれて球体状への大きくなっていきます。

まとめ

スズメバチの中には、今回紹介したように、様々な種類があり、その種類によって生息地域や特徴や性格などが大きく変わります。スズメバチにも種によってこれだけの違いがあるのは、とても面白いですよね。
また、スズメバチへの対策をする際にも、これら種の違いを意識することで、適切な対応ができるでしょう。

スズメバチはハチの中でも攻撃性が高く、注意が必要なハチです。詳しくは以下の記事もお読み下さい。

スズメバチの対処・安全な駆除方法